このガイドの使い方
- •履歴書と職務経歴書の違いを理解する
- •日本企業特有のフォーマットと書き方を学ぶ
- •ATS(採用管理システム)対策を行う
- •敬語・ビジネス文書の書き方をマスターする
- •テンプレートを使って即座に作成を始める
履歴書と職務経歴書の違い:日本独自の書類文化
日本の就職活動・転職活動では、主に2種類の書類が求められます。履歴書(りれきしょ)は氏名・学歴・職歴などの基本情報を記載する公式書類であり、職務経歴書(しょくむけいれきしょ)はこれまでの業務経験・スキル・実績を詳しくまとめたA4自由形式の書類です。多くの日本企業では両方の提出を求めており、特に転職活動では職務経歴書の質が採用の鍵を握ります。
こうしましょう
- 履歴書はJIS規格のフォーマットまたは企業指定の様式を使用する
- 職務経歴書はA4サイズ1〜2枚にまとめる
- 手書き指定の場合は黒のボールペンまたは万年筆を使用する
- 学歴・職歴は時系列順(古い順)に記載する
- 証明写真は3ヶ月以内のものを使用し、スーツ着用で撮影する
- 誤字脱字がないよう複数回チェックする
これは避けましょう
- 履歴書に修正液・修正テープを使用しない(書き直すこと)
- 空欄は「特になし」などを記入せず、理由がなければ空けない
- 職歴に嘘や誇張を記載しない(経歴詐称は解雇理由になる)
- 証明写真にスナップ写真や自撮りを使用しない
- 「〜でした」「〜やりました」などのくだけた表現を使わない
- A4以外のサイズの職務経歴書を提出しない
履歴書の書き方:各項目を徹底解説
日本の履歴書フォーマットは決まった形式があります。JIS規格のものが最も一般的ですが、リクナビやマイナビのWEB履歴書、各企業の指定フォームを使う場合もあります。無料の履歴書テンプレートを使えば、正しいフォーマットで素早く作成できます。
履歴書の必須記載項目
- •①ふりがな・氏名:楷書体で丁寧に記載。ふりがなは「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」ならカタカナで
- •②生年月日・年齢:元号(令和・平成)または西暦で統一して記載
- •③現住所・連絡先:都道府県から番地まで略さずに記載
- •④学歴:中学校卒業から記載。「入学」「卒業」を明記
- •⑤職歴:入社・退社年月と会社名・部署・役職を記載
- •⑥資格・免許:取得年月とともに正式名称で記載
- •⑦志望動機・自己PR:具体的なエピソードを交えて記載
学歴・職歴欄の正しい書き方
学歴は中学校の卒業から記載します。「〇〇中学校 卒業」から始め、高校・大学(・大学院)の入学・卒業を順番に記載します。大学名は略称を使わず正式名称で記載してください(例:早稲田大学、慶應義塾大学)。職歴は最初の就職から現在まで、すべての会社を記載します。アルバイト・パートは一般的に記載不要ですが、職歴が少ない場合は記載しても構いません。最後は「現在に至る」または「一身上の都合により退職」などで締めくくります。
マイナビ転職調査2025
職務経歴書の書き方:転職成功のカギ
職務経歴書は形式自由ですが、採用担当者が読みやすい構成にすることが大切です。職務経歴書テンプレートを活用して、効率よく作成しましょう。一般的に「概要」「職務経歴」「スキル」「資格」「自己PR」の5ブロック構成が効果的です。
職務経歴書の3つの形式
- •【編年体式】時系列順に職歴を記載。職歴が明確で転職回数が少ない方に向く
- •【逆編年体式】最新の職歴から遡って記載。即戦力をアピールしたい転職者に向く
- •【キャリア式(機能式)】職種・スキル別に整理。キャリアチェンジや空白期間がある方に向く
自己PRの書き方:強みを具体的に伝える
自己PRは、応募企業が求める人材像に合わせて書くことが重要です。「私の強みは〇〇です」という抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードと数値を交えて記述します。STAR法(状況・課題・行動・結果)を使うと、説得力のある自己PRが書けます。例:「前職では営業チームのリーダーとして15名のメンバーをまとめ、前年比120%の売上を達成しました。この経験から、チームマネジメントとKPI管理の力を養いました。」
志望動機の書き方:企業研究を活かす
志望動機は「なぜこの会社なのか」「なぜこの職種なのか」「入社して何をしたいのか」の3点を明確に述べます。企業のホームページ、有価証券報告書、ニュースリリースを調べ、その企業独自の強みや取り組みに触れることで、説得力が増します。「御社の〇〇という事業展開に共感し」「〇〇という課題解決に貢献できると考え」など、具体性のある表現を使いましょう。
ATS(採用管理システム)対策:大手企業への応募で必須
トヨタ・ソニー・任天堂・楽天などの大手日本企業や、Indeed Japan・リクナビ・マイナビを通じた応募では、ATS(Applicant Tracking System)が使われていることがあります。ATSは履歴書・職務経歴書のテキストを自動解析し、キーワードマッチングを行います。PDFよりWordやテキスト形式が読み取られやすく、表や図の多用は避けるべきです。
リクルート就職白書2025
敬語・ビジネス文書の表現:押さえるべき基本
履歴書・職務経歴書は公式のビジネス文書ですので、正しい敬語・文体を使うことが必須です。基本的に「です・ます体」か「体言止め」(箇条書き)を一貫して使います。「〜しました」「〜を担当いたしました」などの丁寧語が基本です。口語表現(「やった」「すごく」)は絶対に使わないようにしましょう。
こうしましょう
- 「〜を担当しました」「〜を達成いたしました」など丁寧語を使用
- 「弊社」は自社に対して、「御社」は相手企業に対して使う
- 数値・実績は具体的に(「売上を20%改善」「10名のチームを統率」)
- 箇条書きは体言止め(「〜の改善」「〜の提案」)で統一
- 職種・業界の専門用語を適切に使用する
これは避けましょう
- 「私は〜が好きです」など感情的・主観的すぎる表現を避ける
- 「ちょっと」「すごく」「いっぱい」などの口語表現を使わない
- 「〜だと思います」の多用(自信のなさを示す)は避ける
- 受け身表現の多用(「任されました」より「担当しました」を使う)
- 「〜をやってきました」など雑な表現を避ける
証明写真:第一印象を決める大事なポイント
日本の履歴書には証明写真(3×4cm)の貼付が必要です。スーツを着用し、清潔感のある髪型で、白または薄いグレーの背景で撮影したものを使用します。スマートフォン自撮りや観光写真の切り抜きは厳禁です。写真スタジオや証明写真機(スピード写真)で撮影したものが適切です。撮影から3ヶ月以内のものを使用し、裏面に氏名を記入しておくと万が一剥がれた際にも安心です。
新卒就活と中途採用:アプローチの違い
新卒採用(就活)では、リクナビやマイナビのWEBフォームに沿った応募が主流です。エントリーシート(ES)が履歴書代わりになる場合も多く、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「自己PR」「志望動機」の3セットが基本です。一方、中途採用(転職)では職務経歴書の質が最も重視されます。即戦力としての経験・スキル・実績を前面に出し、転職エージェント(リクルートエージェント、doda、マイナビ転職)に添削を依頼するのも有効です。
業界・職種別の書き方ポイント
IT・エンジニア職ではGitHub URL・資格(基本情報技術者、AWS認定など)・使用技術スタックを明記します。営業職は具体的な数値実績(達成率・顧客数・売上額)が最重要です。事務・管理職はExcel・Word・各種業務ソフトのスキルレベルと業務フローの改善経験を記載します。クリエイティブ職はポートフォリオのURLを職務経歴書に記載します。
厚生労働省「令和6年雇用動向調査」
デジタル履歴書・WEB応募の活用法
Indeed Japan・求人ボックス・リクナビNext・マイナビ転職などのWEB求人媒体では、オンラインで履歴書情報を入力・管理できます。一度登録したプロフィールを複数企業に活用できるため効率的です。PDF化した職務経歴書をメール添付する場合は、ファイル名を「氏名_職務経歴書_日付.pdf」のような形式にします。また、LinkedInやWantedlyなどのプロフィールを充実させておくと、スカウト採用のチャンスも広がります。
大手日本企業(トヨタ・ソニー・任天堂・楽天)への応募
トヨタ自動車・ソニーグループ・任天堂・楽天グループなどの大手企業はグローバルに事業を展開しており、英語力や海外経験のアピールも有効です。TOEIC・TOEFL・英検のスコアを資格欄に明記し、グローバルプロジェクト経験があれば職務経歴書に詳述します。また、これらの企業はほとんどがATS経由の応募ですので、ATS対応履歴書テンプレートを活用することを強く推奨します。
提出前の最終チェックリスト
書類提出前に必ず確認すること
- •誤字・脱字・変換ミスがないか(人名・地名・社名は特に注意)
- •日付の元号・西暦が書類内で統一されているか
- •証明写真が3ヶ月以内のものか・正しいサイズか
- •学歴・職歴の空白期間の説明が記載されているか
- •志望動機が応募企業の事業内容と一致しているか
- •メールアドレス・電話番号が正確に記載されているか
- •PDF化した場合、ファイルが正しく開けるか確認済みか
よくある質問
よくある質問
関連ガイド・テンプレート
書類作成に役立つ関連リンク:無料履歴書テンプレート一覧 | 添え状・送付状テンプレート | 面接準備完全ガイド | キャリアアップ戦略ガイド
